と　　き	平成１８年７月２３日（日） 午後２時〜
と こ ろ	下関市長府黒門 　長府庭園大広間 （無料駐車場あり）
演奏会	聴講無料　 （長府庭園入園券は各自お求めください）

菊舎と七弦琴
菊舎41歳江戸再訪の折、木工屋作左衛門に七弦琴（銘：流水）を作ってもらい、薩摩藩士菊地東元に弾琴の手ほどきを受けた。のち、京都の中納言平松琴仙や伊勢の永田蘿道にも師事し、以後、74年の生涯を閉じるまで、片時も七弦琴を離さなかった。53歳では、長府藩主毛利元義から琴士の衣装・かく（鶴)しょうきゅう(裘）を拝領し、60歳では、奈良法隆寺の開元琴(現、東京国立博物館所蔵−国宝)の弾奏を許され、南薫操一曲を奏した。
	流水琴の図
七弦琴とは・・・
七弦琴は長さ約120cmの小型のもので、中国では古琴（クーチン）と呼ばれる。琴柱（ことじ）は立てず、左手の小指を除く四指で弦を押さえ、爪をはめない右手の指で爪弾き、演奏する。 日本には、奈良時代に伝り、平安中期まで貴族の間で愛された。その後一旦すたれたが、延宝５（１６７７）年、日本に渡来した明の僧、東皐（とうこう）禅師によって再興され当時の知識人の嗜みとして広く奏されるようになった。近年、また中国や日本で多くの愛好家が現れ、のびやかな中にも微妙な音色を奏でる七弦琴に注目が集まる。
	尼僧弾琴図

姚　公白　（ヤオ　ゴンバイ）
１９４８年、中国浙江省杭州の生まれ。高名な古琴奏者で研究家でもある父、姚丙炎の厳格な指導を受け、その間、呉振平、張子謙の二大家にも教わる。上海華東師範大学を卒業。現在、上海旅遊学院で教鞭を執りながら中国民族管弦楽協会琴会常務理事を勤める。七弦琴の演奏はもとより、琴楽に関する研究活動を続け２００３年、古琴音楽のユネスコ世界無形文化遺産登録に尽力した。１９９７年には日本のキングレコードが「中国の古琴」−宮廷の旋律を録音。また、１９９０年のアジア芸術祭（香港）や２００４年マカオ芸術祭に招かれたほか、上海テレビ、英国BBCラジオなど放送にも多数出演している。
	CD姚公白　中国の古琴

会　場（長府MAP）

◎ＪＲ下関駅からバスで約２０分、美術館前下車・徒歩３分 ◎無料駐車場あり

ホームへ戻る

お問い合わせ
　　　　　　菊舎顕彰会　（�п@0837-83-0055）　　　長府博物館友の会　（�п@0832-45-0555）